先回りしよう

その人が必要、と思わせるスキルや仕事って何だろう?もちろん、ある分野の専門性や知識というのはその答えになる。しかし、「その人ではないと…」と唸らせるレベルというのは、もうダントツに勝てないといけない訳です…。

それはそれで究める道を選んでよいとしても、他に「その人」というオリジナルなものは何だろうか?僕は、先回りの能力であり、発想であり、行動力であると思います。

これはあらゆる仕事に当てはまるのではないでしょうか?

例えば、僕が事務部門で働いていたときの話です。事務部門は営業の方針や制度の変更に応じて動く受身の要素がどうしても強くなる訳ですが、それゆえに営業や企画部門の人たちに自分から積極的にコンタクトを取って、次に何が来るかを考えたものです。

情報や状況の把握を大きくしていくと、会社の状況や業界の動向などのマクロなレベルにどんどん高くなっていく。焦点をズームアウトして、全体を俯瞰する能力が養われていきます。このレベルで物事を見るのは、簡単には習得できないが、それゆえに意識することに効果があるのだと思います。僕が調査部門にいたとき、会社の1会計サイクルである1年よりも長期の仕事が多かったため、さらには会社が大きかったこともあり、会社の状況を理解することが上手くできなかった。そのため、会社の経理に近い部門から来た上司に、ずいぶんとお灸をすえられたものです。

この「先回り」する仕事は、クリエイティブと称して楽しむ人もいれば、誰かの役に立ちたいという気持ちに動かされる人もいるでしょう。それはきっとどちらでも良くって、その人の付加価値を一つ一つの現場で活かせれば、それで良いのだと思います。




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